税理士法人ミチ・ツナグの代表税理士。行政書士の資格も持っている。
先日、事業承継士を取得
相続のことを勉強中。
同じく試験の勉強中。…いや、全然違う試験ではありますが
所長、前回の”保険の調べ方”すごく面白かったです!
“みなし相続財産”って覚えちゃいました
それはよかった!
じゃあ今回は、逆の方向——“マイナスの財産”を見ていこうか。
え、借金の話ですか?
なんかテンション下がりますね…
でも、これを調べないと危険なんだよ。
場合によっては、プラスよりマイナスのほうが多くて
“相続放棄”が必要になることもあったりするからね…
📌 負債も相続される!?
相続では、預金や不動産と同じように、
借入金や未払いの税金・医療費なども引き継がれるんだ
じゃあ、「借金だけは相続しない!」っていうのはできないんですか?
できません。
プラスとマイナスはセットで引き継ぐのが原則だよ
だからこそ調査が大事なんだ!
🏠 波平さんの負債(例)
種類 | 金額 | 備考 |
住宅ローン残高 | 500万円 | 磯野家の自宅ローン。 団体信用生命保険(団信)付き |
カードローン | 50万円 | 釣具購入&旅行代 |
固定資産税未納分 | 12万円 | 去年の分を払い忘れ |
医療費未払い | 8万円 | 入院費用の自己負担分 |
あれ?
住宅ローンは団信付きって書いてありますけど、これってどうなるんですか?
団信(団体信用生命保険)に入っていれば、
契約者が亡くなると保険金でローンが完済されるよ。
だから実質的には負債から消えるんだ
おお、それは助かりますね!
ただし、カードローンや未納税金はそのまま残るから注意ね!
🔍 負債調査のポイント |
◎借入契約書・ローン明細を確認 ◎クレジットカードの利用残高・キャッシング枠の借入有無 ◎公共料金や税金の未納通知 ◎医療費や施設利用料の未払い分 ◎連帯保証人になっていないかの確認 |
連帯保証人って…
もし保証していた相手が返せなかったら?
その返せなかった分も、相続人が負担することになるよ。
これを見落とすと“大赤字相続”になることも…ね
ヒエッ……
ちゃんと調べなきゃ
🌀 負債調査の落とし穴 |
●銀行以外の消費者金融・カードローンが見落とされがち ●税金や社会保険料の未納は役所に確認しないと分からない ●保証債務は相手が返済不能になるまで表面化しない |
まとめると、こんな感じだよ!
①相続ではプラスだけでなくマイナスの財産も引き継ぐ
②団信付き住宅ローンは死亡で完済される場合があるが、
税金・カードローンなどは残る
③負債の全貌を把握したうえで、必要なら相続放棄や限定承認を検討
なんか、今回の調査は夢がないですね…。
“借金も相続される”って聞いたら、なんだから怖くなっちゃいました
現実は甘くないからね。
でも、事前に調べれば『地雷』は避けられるんだ!
地雷…ですか。
でも、もし調べ忘れて爆発したら…?
その時は——“波平さんの髪の毛”より早く吹き飛ぶよ
悲惨だ…
【この記事の監修者】税理士法人ミチ・ツナグ 代表 佐々木 良道
【はじめての相続】
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